Dear diary

昭和、平成、令和、三時代を生きる自然楽人。

福岡

僕は大学時代を福岡で過ごした。

地元の高校「東洋大姫路」からの指定校推薦の枠で、友人数人と福岡に流れた。

 

生まれて初めてのひとり暮らしに心は踊ったが、現実は厳しかった。

 

兄弟、両親、おじいちゃんの6人でワイワイ暮らしてきた実家では、兄弟でおやつやご飯も半ば取り合い奪い合い(笑)毎日ケンカしては親にしかられる日々を生きてきたが、ひとり知らない街に来て、暗い部屋に灯りを灯すのは、辛かった。典型的なホームシック。

新幹線で片道2万円弱、乗り換え含めて約4時間。週末に帰るって訳にはいかなかった。

長期の連休を指折り数えただただ授業を受けては帰る日々に、華々しい青春はなかった。

当時真夜中に「めぞん一刻」がアニメで放送されていてよく見ていた。

慣れるまでは、天気予報もどこを見たら良いのかわからなかった。

あの時代は、今みたいにネットやスマホなんてものもなく、初めて持った携帯も、ただ必要最低限の電話機能があるだけで、部屋に帰れば、ただただ孤独が僕を包んでいた。

 

夏休みを終えて、福岡に戻ってきた時、最寄りの二日市駅からマンションまで徒歩10分弱の道のり。MDでGLAYの「pure soul」が流れ、涙が止まらなくなったことを鮮明に覚えています。

 

ただひとつ、福岡で良いこともありました。

 

中学時代、生まれて初めて買ったCDがCHAGE&ASKAの「TREE」というアルバム。

 

このブログを読む7人のうち、6人が「?」かな(^^)

「SAY YES」の入ったアルバムです(^^)

 

同じ授業を受ける中に、イチローに似た子がいて、なんか僕が話しかけたことで仲良くなったんだと思うんだけど、その子もチャゲアスのファンで、しかも「ここ、チャゲアスの出身校なんだよ」って教えてくれた。

その子が、このブログをお知らせしたひとり、深沢君です。

それから、深沢君の部屋でチャゲアスのDVDを見たり、一緒にライブ見に行ったりと、楽しい時間を過ごせました。

卒業後も、深沢君の地元の静岡まで行って、一緒にライブ行ったり、僕の地元まで来てライブ行ったりしましたが、ある時、あの事件が起こり、ここ最近は会わないまま数年が過ぎています。

 

このブログを書くに当たり、まもなく発売になるASKAのアルバムからYouTubeにアップされている「FUKUOKA」を聴きました。

 

ノスタルジックなメロディーが、あの福岡にいた頃を思い出させます。

 

友達も少なく、ひとりで学食で食べていたカレーの味。

路地裏にある、よく通っていたCDショップ。

当時地元にはなかった、学校帰りのセブンイレブン

いつも帰りたいと見上げていた福岡の空。

ケガで入院していた深沢君を見舞いに行った病院。

当時住んでいたリバーサイドテラス二日市502号室。

 

僕は大学時代を福岡で過ごした。