夏の空に架かる虹のように。
とてつもなく不安になるときがある。
淋しくなる、という方が正解かな。
楽しい時間が過ぎ去る時に、いつもこうだ。
後輩と楽しく食事をし、送って行き、空っぽになった車でひとり帰宅する時なんて特に苦手だ。
長い休みが終わる夜。
旅行に行き、向こうの空港で座って待っている時なんて、ギリギリ泣いてない状態くらいをキープするのに必死だ。
変化に弱いのだ。
人と離れるのが苦手なのだ。
「じゃぁ」の後には「また」を必ずつけたいのだ。
大切に思えば思うほど、ちょっとしたすれ違いがツラい。
夏の空に架かる虹のように、すぐに消えてしまいそうで、儚い。
今、毎晩「いのちの車窓から」というエッセイを読んでいる。
なんだか僕によく似た感情を持った人が書いていて、ほんとうに不思議な本だ。
今宵は、LINEの返事は、やめておきます。